エンゼルケアとは、亡くなった人の体を清拭したり、髪や化粧などで外見を整えたりするものです。多くの場合に、こうしたエンゼルケアは病院の看護師が行います。特にエンゼルケアで行う化粧は、通常の化粧とは異なるため、様々な配慮が必要です。
まず、化粧をきちんと肌に乗せるためにも、顔の汚れなどをクレンジングで取り除きましょう。クレンジングクリームを用いて、優しくマッサージしながら行うのがポイントです。その後、蒸しタオルで肌に潤いを与えると、化粧がしやすくなります。化粧水や乳液で肌を整え、ファンデーションを塗りますが、ファンデーションの色選びが重要です。
エンゼルケアの化粧は、血色を補うことが目的ですが、不自然な仕上がりにならないように気を付けましょう。また、生前の雰囲気とは異なる仕上がりにならないようにすることも大切です。亡くなった人の家族に確認をとりながら、ファンデーションの色を選んでください。
ファンデーションでも血色が補えない際には、チークを入れて頬に赤みを足します。やりすぎると違和感が出てしまうので、あくまでもナチュラルに仕上げましょう。
唇は、男性の場合、リップクリームやワセリンで潤いを足します。女性の場合には、生前使用していた色に近いものを使用すると、仕上がりが自然です。家族からの希望があれば、アイブロウ・マスカラ・ネイルカラーも施します。最終的な判断は、家族の方にお願いするとスムーズですしょう。